過食する心の奥底に潜ものとは?本当の問題はここにある!

Kumiko

こんにちは。心理カウンセラーの宗方久美子です♪

過食に悩む多くの方々の心の奥底には、怒りや不安といったネガティブな感情が大量に渦巻いています。

そして、無意識のうちに自分を苦しめる思考を生み出してしまっている。

いったん過食をやめられたとしても、何度も繰り返してしまうのは、過食を引き起こす思考や感情が、依然として残り続けているから…

今回の記事をヒントに、あなたの心の深いところにあるどんな思いが過食行動に結びついているのか、それを探ってみましょう。

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内なる想いにつき動かされて…

過食したり、吐いたりという行為は、あくまで表面的にあらわれている症状であって、本当に対処しなければならないのは、過食を引き起こしている思考や感情にある…そう私は考えています。

過食に悩む多くの方々の心の奥底には、怒りや不安といったネガティブな感情が大量に渦巻いています。

そして、無意識のうちに自分を苦しめる思考を生み出してしまっている…

いったん過食をやめられたとしても、何度も繰り返してしまうのは、過食を引き起こす思考や感情が、依然として残り続けているから。

どんなものが潜んでいるかは、もちろん人それぞれなのですが、多くの方が抱いているのは、きっと次のようなことでしょう。

ご自身で思い当たるものは、いくつくらいあったでしょうか?

もしかしたら、「全部私のことかも?」と感じたりしたかもしれませんね。

では、これらについて、より詳しくご説明していきます。

自尊心が低い

自分には価値がないと感じたり、とるに足らない人間だと思ってしまう。

そして、何かにつけて自分のことを責め、自分をいじめるような言葉が常に頭の中を飛び交っている。

また、人から差別や軽蔑されているように感じたり、嫌われているような気がしている。

「私さえガマンすれば…」というように、自分をおさえて他人を優先することが多く、まわりの意見に惑わされやすい。

「生まれてこなければよかった」と思い悩んだり、「今こんなに苦しいのは家庭環境のせいだ」と考えて親を恨んだり、「私って社会のお荷物かも…」なんていう気までしてきて、ますます自分の存在価値をおとしめてしまう。

自尊心が低いと、こんなふうに自らを否定し、非難を浴びせかけながら、安らぎを求めて食べものを次々と口に運んでいるうちに、いつの間にか自分を罰するような行為におよんでいきます。

気づけば過食の悪循環にはまりこんで、ますます、自分の無価値さや無力感を感じずにはいられなくなってしまうのです。

Kumiko

こういった想いが積み重なると、心はますます傷つきやすくなってしまいます。

劣等感が強い

自分に自信がなく、特に顔や体型をまわりと比べて落ち込むことが多い。

他者との優劣で自分の価値を計っていると、短所ばかりが気になって、人を羨んだり妬んだりとイラつくこともよくあり、「どうせ私なんて…」というのが口ぐせになっていたりします。

無自覚のうちに自分を卑下し、否定するような言動をしてしまい、がんばりを素直に認めることができなくて、「この程度じゃダメ」「自分はまだまだだ」と思ってしまう。

そして、「早く変わらなければ…」とあせるあまり、いろいろな手段をこうじるも、結局から回り。

自分を高め、優越感を手に入れるためにダイエットに乗り出すも、リバウンドをくり返すたびに深く落ち込んで、いつしか過食の沼に沈み込み、抜け出せなくなってしまうのです。

まわりからの評価が怖い

過食に悩む方は感覚が繊細で、空気を読みすぎて疲れてしまうことがよくあるのではないかと思います。

批判されたり嫌われたり、あるいは無視されるのが怖くて仕方ないから、相手の言葉やしぐさに敏感に反応してしまう。

特に容姿に対する評価に敏感で、太っていると冷たくされるように感じるから、ほんのちょっと体重が増えるだけでものすごく不安になる。

相手の指摘や意見を真に受けて、自分のすべてが否定されたような気になって、ひどく傷ついてしまったり…

不安や恐れ、悲しみといったネガティブな感情を、大量に溜め込んでいく。

人目を避けたくてひきこもりがちになり、張り詰めた神経をゆるめて落ち着かせようと、ひとりの時間をひたすら食べることに費やしてしまうことになるわけです。

尊敬されたい、認められたい

「やせてきれいになって認められたい」「ダイエットに成功した姿をまわりに見せつけたい」など、人から称賛されたい気持ちが強く、自分を馬鹿にした人たちを見返したいと感じている。

「私はやればできる人間なんだ」ということを証明したいという心理もあるかもしれません。

「ほめられたい」「好かれたい」の一心で自分を偽り疲れてしまったり…

フォロワーや「いいね」の数に一喜一憂しがちで、返信やコメントがないとものすごく不安になるなど、まわりの反応に影響されやすくもなるでしょう。

自分の価値を他者からの承認にゆだねるようになってしまうと、ほんのちょっとでもそっけないそぶりを見せられただけで落ち込んで、自分の居場所がないように感じてしまう…

そんな心の状態が、過食行動につながってしまうことになるのですね。

理想が高く、完璧を求めすぎる

パーフェクトな自分でなければダメだと感じ、自分の短所や弱点を受け入れることができず、モデルのような体型を目指して、過激なダイエットもいとわない。

いい加減なことが大嫌いで負けず嫌いだから、完璧でなければ気がすまなくて、少しの失敗も許せない。

こんな、0か100かの極端な思考がプレッシャーとなり、どんどん苦しくなっていきます。

ひたすら食べ続けることで、張り詰めた神経ををゆるめ、楽になりたい、休みたい、そのための手っ取り早い方法を求めて過食してしまうわけです。

また、少しでもうまくいかないと投げやりになり、まるで自らに罰をあたえるかのように、過食という破滅行動にはしってしまうようにもなります。

Kumiko

たとえ目標に達しても満足感を得ることができなくて、不足感を感じ続け、満たされない思いを過食にゆだねることになったりもします。

やせさえすればきっと…

やせてきれいになれば幸せになれる、成功できる、人からやさしくしてもらえる、何もかもうまくいくはず…

だけど、太っていると幸せになれない、成功できない、人から冷たくあしらわれる、何もかもうまくいかない…

人から認められるには、太っていてはダメだと思い込んで、やせさえすれば、今の問題はすべて解決すると信じて疑わない。

そういった思いがダイエットのモチベーションになると、過食の悪循環におちいりやすくなります。

やせさえすればきっと…と信じつつも、自分の食事や体型を思うようにコントロールすることができない状況に、まるで地獄の底にいるような絶望感を感じ、なりたい自分からどんどん遠ざかっていきます。

コントロール感覚がほしい

食べもののことが頭から離れず、体重の増減にふり回される。

少しでも体重が増えるとパニックになり、食べたら出してしまえばチャラになると信じて、嘔吐や下剤を手放せない…

いつも何かに追い立てられているような気がして、プレッシャーに押しつぶされそう…だけど、自分を律することができないなんて恥ずかしい。

「自己管理ができないなんて情けない」「意志の弱い人間にはなりたくない」、そういった思いが強いから、「食べちゃダメ、でも絶対に太りたくないから、嘔吐や下剤はやめられない…」というように、なんとかして自分をコントロールしようとしてしまうんですね。

なのに、厳しいマイルールで自分を縛りつけながらも、内側からわきあがる衝動に抗うことができなくて、何度もダイエットに失敗し、そんな自分に、いやというほど無力感を感じている。

それゆえに、達成感や満足感を得るために、ますます自分を追い込んでいくわけです。

コミュニケーションが苦手

自分の気持ちをうまく伝えられなかったり、人の顔色が気になって意見することができずにいると、人とうまくつながることが難しくなります。

心から人を信じることができないから、心を開くこともできない。

誰にも甘えられず、頼れない。

そうなると、素直に「助けて」と言えなくて、悩みを相談できず、自分の内に抱え込むことになりがちです。

ひとりで過ごす時間が増え、自分の部屋に引きこもりがちになる。

そして、孤独におしつぶされそうになってしまう。

ひとりでいても誰かと一緒でも寂しい…

そんな苦しみから解放されたくて、ひたすら食べものを口にして、内に秘めた本当の思いを吐き出すかのように、排出行為におよんでしまうのです。

Kumiko

対人関係の悩みから、過食がやめられなくなってしまうことはよくあります。

自分のことがわからない

過食に悩む年月が長くなればなるほど、自分の中で何が起こっているのかがよくわからなくなります。

本当の気持ちがわからないから、なかなか決断できなかったり、自分の選択に自信がなく、後悔することが多くなる。

変わりたいけど変わるのが怖くて、心にさまざまな葛藤を抱え、いわば、アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態。

気持ちと行動がちぐはぐで、何をやってもから回りしがちになります。

また、将来は不安しかないような気がして、過食を手放した後の自分をイメージすることができないと、なかなか一歩が踏み出せず、現状にとどまり続けることになってしまうのです。

心のざわめきをおさえたい、楽になりたい

不快な出来事があって、イラっとしたり、ムカついたり、または、不安や恐れを感じるなど、ネガティブな感情のままでい続けるのは、とても苦しいこと。

どうにかして楽になりたい そう願うあまり、過食で感覚をマヒさせてて、心の平穏を得ようとします。

また、特にこれといったことがなくても、なんとなく心がもやもやしていて、何か口にしないではいられないということもあるでしょう。

この状況をどうやり過ごせばいいのかわからなくて、なんとか気を紛らわせようと、つい過食に頼ってしまうんですね。

そんな心の奥底には、次のような思いが潜んでいるのではないでしょうか?

「もう、何も考えたくない」「感情を感じたくない」
「この状況から逃げたい」「安心安全な時間と場所がほしい」
「束縛されて苦しい」「解き放たれたい」
「満たされたい」「守られたい」「癒されたい」
「ほっとしたい」「愛されている実感がほしい」

複雑なトラウマを抱えている

トラウマとは、過去につらく苦しい体験をしたことで、深い心の傷がずっと癒やされないままでいる状態。

過去の体験が今も自分を苦しめ、生きづらくさせてしまっているのです。

深いトラウマによって、自己コントロール力が失われ、抑圧された感情が、過食行為につながることも少なくないといわれています。

ちょっとした出来事に敏感に反応して、たびたび心の傷がうずき、得体の知れない不安や恐怖、強い恨みや怒りなどの感情が常に渦巻いていて、現実から逃げたくなる。

わきあがる負の感情に苦しみ続ける中で、物事のとらえ方に歪みが生じ、ポジティブな考え方ができなくなってしまうのは、無理もないことでしょう。

Kumiko

ますます自分の本当の気持ちがわからなくなり、自分の中に別の人格がいるように感じる方も少なくありません

過剰なストレス

ストレスフルな状態が続くと、気分の浮き沈みが激しくなり、ネガティブ感情が突如爆発してしまう危険性が高まります。

かといって、ストレスを健全に解消する方法がわからないから、気持ちのやり場が見つからず、イライラと落ち着かない。

その状態でいるのがどうにも耐えられず、過食にはしる…

内側に不満や怒り、焦りや孤独感などが渦巻いたままでいると、悪循環のループにはまって、ぐるぐるし続けてしまうのです。

心の叫びを受け取ろう

いかがでしたか?

もしかしたら、耳が痛いと感じた内容もあったかもしれませんね。

でも実はその、「聞きたくない」「認めたくない」というような反応こそが、あなたの心の奥底からのサインだったりもするんです。

過食を引き起こしている本当の問題を、必死にあなたに伝えようとしてくれている!

これまで目を背けてきた心の闇に、今こそ向き合う時が来ているのです!

悔やむよりも前を向く

心の中のものは目には見えないから、私たちはついつい、目の前の現実に反応して右往左往してしまいがち。

そうすることで、ますます問題を大きく複雑にしてしまい、解決からどんどん遠ざかっていくんですね。

でもだからといって、自分を責めなくていいんです。

過食につながる感情や思考がいかにネガティブなものであっても、自分のニーズを満たすために必要な役割を果たしてきてくれたわけで、自分を守るため、うまく生き延びるために、子供の時から今までの経験で身につけてきたもの。

いわば処世術のようなものなんです。

だから、過去を悔やむよりも、いかに最初の一歩を踏み出して、前向きに歩み続けられるか、そのことに目を向けていきましょう。

Kumiko

何か大切なことに気づくため、過食に苦しむという経験をさせられているのかもしれませんね

おわりに

今日は、過食する心の奥底に潜む本当の問題について、お話ししてきました。

本当の問題に向き合って、自分の感情を癒し、幸せに導く思考を身につけることができたとき、あなたは過食の沼から抜け出すことができます。

過食・ダイエット依存の沼から抜け出したい!

心からそう願うなら、まずは誰かに話してみるのもよい方法です。

27年間の摂食障害を克服した心理カウンセラー 宗方久美子が、あなた本来の健幸美を叶えるお手伝いをさせていただきます。

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お迷いでしたら、まずはお問い合わせだけでもお気軽にどうぞ。

あなたからのお声がけを、心よりお待ちしております。

Kumiko

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