甘いものを過食してしまう理由「やめられない!止まらない!」その心の内は?

Kumiko

こんにちは。心理カウンセラーの宗方久美子です♪

甘い食べものを強く欲してしまう時、心はどのような状態にあるのでしょうか?

そして、いったい何を求めているのでしょうか?

これに気づくと、甘いものの食べ過ぎで自らを傷つけるのではなく、クッキーやチョコレートを心の栄養として上手に楽しむことができるようになるんです!

今日は、そのためのヒントとなるようなお話をしていきますね。

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生きるために必要だから欲しくなる

さて本題に入る前に、ぜひとも意識していただきたいことがあります。

それは、生まれたばかりの赤ちゃんが、誰に教わるでもなくミルクを求めることからもわかるように、生きるために食べものが不可欠だということを、私たちは本能的に知っているということ。

「今、自分が必要な栄養を受け取りたい!」と、その時の心身の状態に応じて無意識のうちに、特定の食べものを求める傾向があるんです。

つまり、あなたが強く欲する食べものというのは、「自分に足りていないもの」「心や体の傷を修復するために役立つもの」ともいえるでしょう。

食べものは心への影響が大

食べものには、いろいろな味や食感がありますが、過食やダイエットに悩む多くの人が好むのは、甘いもの、塩辛いもの、こってりしたもの、歯応えのあるもの、刺激的なものなど、一定の傾向があるようです。

もちろん、人が特定の食べものを強く求める気持ちは、好みや考え方、環境などにも左右されます。

なので、絶対にこう、と決めつけることはできないのですが、食べものが私たちの心に、大きな影響をあたえているのは確かです。

甘いものが食べたくなる心の状態

甘いものを食べたくなる心の状としてよく言われることには、ストレスや緊張感、疲労感や孤独感などがあげられます。

人には、不快な状態から自分自身を守ろうとする防衛本能があり、自らを癒し慰めるために、甘い味わいの糖分があたえてくれる安らぎや快感を強く求めてしまうことがよくあります。

ただ、ひとくちにストレスや疲労といっても、起こる状況はさまざまで、それが不快なものであるかどうかは、その時々で本人がどう感じるかによります。

同じ疲労感であっても、例えば、夢に向かって大仕事をやり遂げた後であれば、喜びや達成感といった心地よい感情がともにあるでしょうから、ある程度甘いものを食べれば疲れが癒えて気持ち的にも満たされるので、あとを引くことはまずありません。

でもそれが、たとえば、めんどうな仕事をいやいや押しつけられて、なんとかやり終えた後の疲労感の場合、悔しさや不満などといった好ましくない思いを同時に感じることになるでしょう。

このような時、気持ちのおもむくままに次々と甘いものに手を伸ばしていると、いくら食べても満たされた感じが得られずに、ずるずると食べ続けることになってしまいがちです。

心と脳との関わり

無性に甘いものを欲することで、心も体も苦しくなってしまうのは、脳の働きも大きく関わっています。

たとえば、人は強いストレスを感じると、脳が心を安定させるために「セロトニン」を欲します。

セロトニンとは、別名、「幸せホルモン」「癒しホルモン」ともよばれる神経伝達物質。

甘いものを食べることで、セロトニンが分泌されると、ざわついた心やもやもや感が落ち着いて、幸せな気分になれるんです。

だから、心がたくさんのストレスを抱えて苦しい時ほど、セロトニンを求めて、甘いものを口にすることが増えてしまうんですね。

他に、甘いものを食べることで放出されやすい神経伝達物質として、「ドーパミン」があります。

ドーパミンは、アルコールやドラッグなどでも得られるような強い快感をもたらします。

刺激的でクセになりやすく、中毒性を引き起こすリスクがあります

Kumiko

残念なことに、多くの日本人は、遺伝的にセロトニン分泌が少ないのだそう… 幸せや癒しをなかなか感じられなくて、つい甘いものに手がのびてしまうんですね。

ストレスは甘いもので解消しない

また、強いストレスを受けると、脳が心地よさを求めて糖質をたくさん必要とします。

ご存じのとおり、スイーツは砂糖や小麦粉などがたっぷりの、糖質が高い食品の代表格です。

糖質をとると、エネルギー源となるブドウ糖が体中の血管をめぐり、みるみる血糖値が上がります。

すると、心身ともに元気を取りもどしたかのように感じたり、満たされたような気分にさせられます。

血管内に糖が増えると、すい臓からインスリンが分泌され、すぐさま血糖値は下がります。

そうなると、今度はイライラしたり、不安な気持ちになるので、脳は再び心地よさを求め、糖質を欲しがります。

こうして、血糖値が急激に上がったり下がったりがくり返されると、いくら食べてもやめられない、次から次へと食べたくなる、さっき食べたのにまた欲しくなる…という悪循環におちいってしまうんです。

Kumiko

甘いものは心の安定に役立つ反面、中毒性があり、血糖値の変動や精神的な状態ともからみ合って、「やめられない」「止まらない」というようなことになりやすいんですね

満たされない心

甘みとは、あたたかな愛に抱かれるような、安心感や幸福感を強くもたらす味覚です。

ケーキ、アイスクリーム、クッキー、チョコレート、など、ほんの少し口にしただけで疲れや張り詰めた神経がゆるんで、くつろいだ気分になりますよね。

悲しい時はやさしくなぐさめられ、苦しい時は大らかな癒しに包まれるような感覚になるでしょう。

だから、不安やイライラ、さみしさ、やるせなさを心の内側に抱えている時ほど、甘いものを口に運ぶことで心の空洞を埋めようとしがちです。

でも、自分が本当に欲しいものが愛や安らぎであるのなら、心は決して満足することはありません。

甘いものを食べてくつろいだ気分になったり、イライラから解き放たれたような感覚が得られても、それは、あくまで一時的なものにすぎません。

根本的には何も解決されないまま、時が経てば再び、もやもやとした気持ちやうつうつとした思いが目を覚まし、心をかき乱します。

Kumiko

本当に必要なもので満たされない限り、心が揺さぶられ続けることになってしまうんですね。

心の奥底からの大切なメッセージ

甘いものを強く欲する時、心の奥底の声は、何かとても大切なことをあなたに伝えようとしているんです。

心の奥底のあなたは、

「苦しい、楽になりたい」

「このイライラを何とかして」

「もう、どうしたらいいかわからない」

「ゆっくり休みたい」

「愛されている実感が欲しい」

「ちゃんと私を見て、私を認めて」

「甘えたい、甘えさせて」

「寂しい、誰かそばにいて」

こんなふうに叫んでいるのかもしれません。

深い過食の沼へ

呼吸を落ち着けて耳を澄ますと、あなたの中の深い部分からの叫びが聞こえてくるはずです。

その声をちゃんと聞いてほしい、そして、本当に求めるものをあたえてほしい、あなたの内側は、そんなふうに強く願っているにちがいありません。

その訴えが強くなればなるほど、心の揺れは大きくなっていきます。

このような状態を甘いものを口に運ぶことで対処していると、心が発しているメッセージ無視し続けることになり、何も解決はしません。

そればかりか、食べることをやめられない自分を責めて、ますます過食の沼に深く沈み込んでいってしまいます

本当に欲しいものは何?

「甘いものがやめられない、止まらない」そんなあなたは、きっとこれまで、たくさんがんばってきたのだと思います。

あまりにがんばりすぎて、いっぱいガマンもして、自分の感情をおさえて、言いたいことを言えなかったり、したいことができなかったり、または誰かに傷つけられたり、そんな苦しい思いを内側にたくさん抱えているのではないでしょうか。

まずはそんな自分自身の内側と、しっかり向き合うことが大切です。

これまでがんばってきた自分をほめて、認めて、心の奥底の声をちゃんと聴いてあげる。

ふるえる心を抱きしめて、安心させてあげる。

不安や悲しみやさみしさに、あなた自身が寄り添ってくれることを、心の内側は求めています

本当に欲しいのは、クッキーやチョコレートなのではなく、あなた自身からの愛と感謝、そして承認なのではないでしょうか。

心が落ち着きを取り戻したら、本当はどんな状態になりたいのか、本当はどうしたいのかを、じっくり考えてみてください。

Kumiko

心の奥底の声を甘いものでおおい隠す代わりに、この世で一番大切な自分という存在をいたわる方法を探ってみましょう。

おわりに

今日は、甘いものを強く欲してしまう時、心はどのような状態にあるのか、そして何を求めているのかに気づき、自らを傷つけるのではなく、心の栄養としてスイーツを楽しむことができるようになるためのヒントをお届けしました。

あなたは今、どんなことを感じてくださっているでしょうか?

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心からそう願うなら、まずは誰かに話してみることからはじめましょう。

27年間の摂食障害を克服した心理カウンセラー 宗方久美子が、あなた本来の健幸美を叶えるお手伝いをさせていただきます。

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あなたからのお声がけを、心よりお待ちしております。

Kumiko

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